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サドさんのK2ブログ

シナリオライター、茶渡エイジのブログです。タイトルのK2はケツと読みます。

これから同人小説の価格の話をしよう。前編

 同人誌を作った経験がある人なら、だれしも最初の1冊があるかと思います。

 熱意と創作の楽しさに浮かれて入稿、徐々にイベントが近づいてきて、

 ふと気づきます。

「…この本、いくらで売るの?」

 

 同人誌の値段設定は長年(それこそ僕が生まれる前から)議論されてきたわけですが、ここ数日またツイッター界隈で話題が活発になっています。

 このビッグウェーブに乗って、思うところを記事にしたいと思います。

anond.hatelabo.jp

※参考までに今回はこの記事から広がったと思われます。

 

 ただ、男性向け(主に男性作家)と女性向け(主に女性作家)では同人に対する感覚が大きく異なるそうです。

 聞くところによれば、上記の記事のように女性作家さんの方がいろいろ大変なことが多いようです。

 この記事は主に男性同人の視点から書いていますが、僕は女子高生です。

 

 さて値段の話をする前に、この記事では漫画ではなく小説同人の話をします

「え、小説の同人誌とか存在するの? 漫画しか興味ねーけど」

 という声が聞こえてくるので、石川啄木に謝れ、じゃなくて漫画同人の値段設定については詳しく書かれているサイトがあるのでリンク先の記事をどうぞ!

Ko-wa's Inn!:2004/12/22 (水)

 

 見ましたか? 難しいですね。グラフだったり統計データだったりで高い偏差値を要求されるので、上記の記事を簡単にまとめると「2004年の同人誌は400円がスタンダード」ということです。

 2015年風に言い換えると「漫画なら500円で売れ」です。

 大手? 壁サークル? 知らん。

 これは出す本にもよるので、もうちょっと漫画の話をつづけます。

 

オーサド「ここに3種類の同人誌があるじゃろ?」 

サドシ「すげぇ、素敵な同人誌だぜ!」

www.dlsite.com

tama-laboratory.booth.pm

tama-laboratory.booth.pm

オーサド「まずは全部買うのじゃ」

オーサドぶっちゃけ1冊目と2冊目は買わなくていいから3冊目を買ってほしいのじゃ。在庫があるのじゃ。通販手数料は無料じゃ」

サドシ「同人誌、ゲットだぜ! 1冊目が500円(DL版は108円)、2冊目が600円、3冊目が500円だったぜ!」

オーサド「これは漫画家の玉樹庵(たまき・いおり)先生とタッグを組んで作った最初の同人誌とその続刊じゃ。いまだ続刊中で終わりが見えないんじゃ。あと玉樹先生がLINEで連載していた『微笑女Mitsu(アクションコミックス)』1巻は全国書店にて好評発売中です!

 

 小ネタはいいとして、僕はちょうど値段設定の異なる3冊を販売したことがあります。本の詳細は買ってもらえばわかるので省きますが、

・無名サークルがTwitterで宣伝しただけ。

・オリジナル作品だから名古屋・東京コミティアでの配布が中心。

・シリーズものなので若いナンバーの方が当然よく売れる。

 以上を踏まえた結果として、

 漫画なら400~600円帯での売り上げは値段に関わらない。といえます。

(上記3種なら600円のが一番売れてます。500円で売れと言ったな? あれは一般論だ。単純に3冊目を出したあと1回しか即売会に出てないのも理由ですが…)

 そして宣伝をがんばったり有名になったりすればするほど、値段を見て買う人は少なくなります。サーチ・アンド・即購入(デストロイ)の流れが生まれます。

 なので作品のクオリティに自信がある以上は、印刷コストを冊数で割ってペイできる値段設定にすると良いと思います。

 だからといって16pのモノクロ漫画を1500円で売ってもいいのかと聞かれるとケース・バイ・ケースでしょう。即売会はお祭りでもあるので、ノリの良い人が買ってくれることはあります。

 それよりも自分の足で同人即売会を回ったり似ている本がどのくらいの値段で売られているかを確認したりして、悪目立ちしない値段をつけることをオススメします。

 よくワンコイン(500円)なら他の値段設定より売れるという話がありますが、あれは漫画ではなく小説の話だと僕は思います。……小説。

 はっ、気付いたら漫画の話だけでこんなに書いてた。

 では前後編に分けて、後編で小説同人の話をします!

 

微笑女Mitsu(1) (アクションコミックス)

微笑女Mitsu(1) (アクションコミックス)