冷静と情熱とクマのあいだ:『彼とは石の疎通ができない』感想
稀さんのKDP新作短編『彼とは石の疎通ができない』を読みました。
KDPで2作目の短編を出しました。 『彼とは石の疎通ができない』 石マニアの男と普通の女と野生のクマが三すくみする話です。 …自分でも何言ってるかわからないな。 https://t.co/tceoUuJxbx #電子書籍 #KDP pic.twitter.com/Yn3X8FRwmM
— 稀 (@mare_mode) 2016, 1月 23
すっきりまとまっていて、読後感も爽やか。
大学生の(ちょっと冴えない)日常から、童話的なすこし不思議な展開。
世界おはなし名作全集8巻収録の「バーバ・ヤガー」を思い出しました。
Wikiで調べたら「バーバ・ヤーガ(ママ)」の項目に該当するエピソードがなかったので、ここは日本人らしく「三枚のお札」と言ったほうがいいかもしれません。
難しい言葉で「呪術的逃走譚」というらしいです。今調べて知りました。
ちなみに僕は「三枚のお札」という民話を知らなかったので、マジックアイテムを投げて魔物から逃げる話の原記憶は「バーバ・ヤガー」です。(どうでもええ)
ともあれ、こういう短編が書けるっていいなぁと僕は思ってしまいます。
作中に出てくる魔法の石の魔法具合も、がんばれば見つかりそうなバランスがいいですね。
ところで僕も、頭が良くなって痩せて恋人ができて宝くじに当たる魔法の石を持っているんですが、誰か買いません?
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